あなたは信じられますか?④

合氣道は、「氣」が大事です。「氣」がなければ合氣道ではありません。その氣を練る稽古はたくさんありますが、

私は特に「剣」を使っての稽古が好きでよく行っていました。木刀で空中に浮かせた青竹(乾燥してパリパリになっている竹ではなく水気をたっぷり含んだ青竹です)を斬ることができるようになりました。

やり方は和紙で輪っかを作ります。そこに青竹を左右から通します。ちょうど「青竹」が空中に浮いた状態になります。

その和紙を支えるのがナイフです。刃でその和紙の輪っかを支えます。

ちょっとでも青竹に不用な力が加わると和紙が切れて「青竹」はそのまま地面に落下します。

正しい剣の使い方ができれば、和紙は切れずに、「青竹」のみを木刀で斬ることができるのです。真剣ではなく木刀でです。

物理的にはありえないといわれました。力任せでは絶対できないものなのです。「氣」がわかっていないと無理なのです。

肉体が動く前に必ず「氣」が動きます。なので、肉体を注視するのではなく相手の氣の動きを察知できるように稽古をします。繰り返し何度も何度も稽古しているとその「氣」がわかるようになります。

その「氣」を導くのが合氣道です。「氣」会得すれば相手の攻撃など喰らわなくなる・・・ハズでした。

ある経験をするまでは・・・

男と木刀を持って対峙しています。約束の稽古ですが真剣そのものです。男が私に言います。

「こっちから打つからよけてみて♡」

木刀で木刀を打つという稽古です。私は男の「氣」を見ています。男がいつ動いても肉体が動く前に「氣」の動きがわかっていれば叩かれることはないのです。

バーン

木刀と木刀が当たって激しい音がします。

またパーン

私は全く動けなかったんです。100%叩かれてしまいました。

ガーン

今度は攻守交替です。私が男の木刀を叩く番です。集中して素早い速さで打ちます。むなしく空をきるばかり。何度やっても男の木刀を叩くことはおろか、かすりもしません。

しまいに男は言います。

「もっと近くから叩いていいよん♡」

木刀と木刀の距離をわずか5センチまで近づけて言うのです。超クイックで木刀を振り下ろします。

スカッ むなしく私の木刀は空を切りました。

 

その男の名は、近藤孝洋

 

見切るってこんな状態をいうだってことを思い知らされました。

近藤先生曰く

「相手の身体が動いてから、こちらも動くは事後処理ですやろ。これじゃ全く対処できずにたたかれますな」

「ハイ」

「じゃ、相手の氣が動いてから、こちらが対処するんは?」

「・・・事後処理。相手の身体が動いてからでも氣が動いてからでも、それを確認してからこちらが対処するのは・・・・事後処理」

「そう、事後処理やってたら必ず叩かれますわ。ワシがやってんのんは、事前処理やん♡」

近藤先生は事前に処理しているので、こちら攻撃は全く当たらず、逆に自らの攻撃は100%当てることができているんです。

 

 

 

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